つらい肩こり撃退! 誰でも手軽にできるマッサージ3選

「肩こり」は日本人の国民病と言われるほど、年齢を問わず多くの人を悩ませる症状です。

パソコンやスマホを日常的に使う現代人に肩こりはつきものですよね。

今回は肩こりの原因、解消法、そして軽減させるエクササイズを紹介します。

肩こり

頭、肩と首の関係

普段の生活で「肩がこったなあ」と思う場面があっても、頭の重さを考えることは少ないと思います。

頭の重さは5キロ以上あり、首と肩はそれを支えています

日本人の骨格を見ると、頭の大きさの割に、首から下の部分が華奢であることが分かります。

そのため、肩こりが引き起こされやすいといわれています。

肩こりの原因

肩こりはさまざまな理由により引き起こされますが、特に原因として多いのが下記の5つです。

1つ以上当てはまっている人も多いのではないでしょうか。

肩こり5大原因

  1. ストレス
  2. 眼精疲労
  3. 同じ姿勢
  4. 運動不足
  5. 血圧

ストレス

ストレスから引き起こされる肩こりは、自律神経の乱れによるものです。

ストレスを感じると、交感神経が優位になり、血管の収縮や結構の悪化を引き起こしてしまいます

最近では心因性ストレスが原因の肩こりが増えてきているようです。

眼精疲労・同じ姿勢

眼精疲労、つまり「目の疲れ」も肩こりの原因となります。

特に、パソコンやスマホの画面を見続けて仕事や作業をする場合に眼精疲労が引き起こされます。

パソコンで作業をする場合は、同じ姿勢で長時間となることが多いのではないでしょうか。

「同じ姿勢で目を酷使する」という状況は、

  1. 肩まわりの筋肉が緊張
  2. 血行不良
  3. 目を酷使

という3つの肩こりの原因の詰め合わせとなり要注意です。

運動不足

適度な運動をしない場合、血流が悪くなり、酸素や栄養分が伝わりにくい状態で疲れやすい体となってしまいます。

適度な運動で筋肉をほぐすことで、血流も改善され、さらに気分転換にもなります。

さきほどお話した「ストレス」とも関係してきますが、気分転換はストレス発散にもなり、運動をすることでストレスと運動不足を解消でき一石二鳥といえるでしょう。

肩こり経験者は多い

日常生活で感じる自覚症状の中でも、肩こりは上位を占めています。

症状別にみると、男では「腰痛」での有訴者率が最も高く、次いで「肩こり」、「鼻がつまる ・鼻汁が出る」、女では「肩こり」が最も高く、次いで「腰痛」、「手足の関節が痛む」となっている。

肩こり調査

出典: 厚生労働省 2022年国民生活基礎調査|世帯員の健康状況 

性別を問わず多くの人が肩こりに悩まされているのが分かります

肩こり軽減・解消方法

肩こりを軽減、解消するには具体的にどのような事をすればよいのでしょうか。

マッサージをする

筋肉の疲労や血液不良を改善したい場合はマッサージをしましょう。

血のめぐりを良くすることで、肩こりの解消が期待できます。

家庭でも利用できる低周波治療器は、微弱な電流を流して筋肉のこりをほぐしてくれます。

種類も豊富にあるので、自分に合ったものを選びましょう。

最近ではコードレスタイプの電気治療器もあり、ちょっとしたお出かけにも持ち運びができて便利ですね。

運動を取り入れる

日常的に運動不足の場合は、日々体の不調が悪化している場合があります。

軽い、適度な運動をすることで筋肉をほぐして血流をよくすることが大切です。

軽いウォーキング、ヨガ、ストレッチなどから始めてみるとよいでしょう。

楽しみながら長く続けることを目標としましょう。

急に体を動かすと、逆に体を痛めてしまうこともあります。

運動を始める場合には必ず軽度のものから、まずは事前運動を行いましょう。

首まわりの運動

冒頭でもお話ししたように、首は頭を支えています。

日本人は華奢な骨格で5キロほどの頭を支えており、首への負担も大きいといえます。

最近ではスマホの利用で「ストレートネック」の人も多く、本来ゆるやかにカーブしている首の頸椎がまっすぐになってしまっており、肩こり、首こりなどの増加の原因にもなっているといわれています。

スマホを使うときは自分の姿勢にも気を付けたいですね。

患部を温める

肩がこっている部分を温めるのも肩こり軽減の1つの方法です。

患部を温めることで、筋肉の血行を促進、肩こりの改善につながります

最近では、患部を温める肩こりパッドを電子レンジで温めて利用できる手軽なものもあります。

薬で治療する

肩こりがひどく、病院で診てもらうと薬を利用して治療を始めるケースもあります。

鎮痛成分を含んだ内服薬や外用薬が処方されるようです。

肩こり

すぐできる簡単「肩こり解消運動」

脇ほぐし

脇にはリンパ・血管・神経などが集まっています

脇をほぐすことで全身の血行の巡りをよくする効果が期待できます。

1.脇の前側を揉みほぐす

脇に親指以外の4本の指を入れはさみます。

親指で脇の前側をほぐしていきます。

2.脇の後ろ揉みほぐす

1とは逆に、親指を脇に挟みます。

残りの4本の指で背中側にある脇の後ろを揉みほぐします。

3.腕を回す

1のように指をはさみ、腕を回していきます。

ゆっくり円を描くように回すのがポイント。

無理はしないようにしましょう。

首の運動

首の血流をよくする運動を紹介します。

座っていてもできますので、デスクワークの合間やテレビを見ている時などに取り入れてみてはいかがでしょうか。

首を回す

首を「前→右→後→左」の順番でゆっくりと回します。

肩の力を抜いて行うのがポイント。

左右10回ずつを目標に。

首をすくめて落とす

両肩をすくめるように持ち上げて、数秒キープし、すとんと一気に力を抜いて肩を落とします。

背筋を伸ばして行い、5回ほど行いましょう。

まとめ

在宅ワークやパソコンを使って仕事をすることも多い現在では、肩こりを患っている人は大変多いといえます。

知らない間に首や肩に思った以上の負担をかけている場合も。

日常での姿勢、適度な運動を継続的に続けることが大切です。

今回紹介した肩こり解消運動もぜひ取り入れて、肩こりを改善させていきましょう。