みなさんは毎日どれぐらい歩いていますか?
歩くことが大切ということはなんとなく知っていても、具体的な効果や歩いていない場合の危険性など気にする機会はあまりないかもしれません。高齢化社会と言われて久しいですが、健康寿命を延ばすためには歩くことは必須です。
毎日どのくらい歩いていますか
日本人の歩数
厚生労働省よると成人の1日の歩数の目標値は
- 男性 9,200歩
- 女性 8,300歩
というようになっています。
ほぼ一日一万歩に近い数字ですね。
実際の歩数は?
歩数の平均値 男性 6,793歩 女性 5,832歩
参考:生命保険文化センター「一日当たりの歩数はどのくらい?」
この数値は住んでいる地域や仕事の内容などによっても違いがあると思われますが、目標値より大きく下回っていることがわかります。
歩くことは大切
ただ歩くだけ、と思いがちですが、歩くことには様々なメリットがあります。
カロリーを消費できる
ジョギングなどに比べると消費できるカロリーは少ない散歩ですが、1時間歩くことでおよそ160kcal消費できると言われています。160kcalはお茶碗半分くらいのごはんのカロリーに相当します。
筋力がつく
筋肉は立つ・座る・歩くという基本動作のために働くだけではなく、体温を保ったり、免疫力を上げたり、外部から骨や内臓を守るなど重要な役割を持っています。デスクワークの仕事や車通勤などの場合、歩く機会が少なく足の筋肉が衰えてしまうかもしれません。
散歩が習慣になると体に大きな負担をかけることなく、徐々に筋力アップができます。筋肉を使うことで血流がよくなるので、酸素や栄養素が体の隅々まで行きわたり、頭も冴えてくるでしょう。
ストレス解消ができる
現代人は忙しく、毎日の生活にストレスを感じることも多いのではないでしょうか?
ストレスがたまると幸福を感じるセロトニンが減ってしまいます。セロトニンの減少は、不眠症やうつ病の原因となる可能性もあります。セロトニンは太陽の光を浴びることや運動をすることで増やすことができると言われているので、日光を浴びながら散歩をすれば幸福を感じることができるでしょう。
また、散歩は時間や距離を決める必要はなく、自由気ままに歩くことができるのでストレス解消に役立ちます。景色のいい場所を歩いたり、自然を感じられる場所へ行ったり、自分の行きたい店に寄ってみたりして、リフレッシュすることが可能です。
骨が丈夫になる
骨密度を上げるには、かかとに刺激を与える必要があります。刺激を与えないと骨密度は低下し、骨がもろくなってしまいます。高齢者が寝たきりになってしまう原因の一つ、骨粗鬆症についてご存知でしょうか?骨の量が減ってしまい、骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。
骨折すると安静にしていなくてはいけないので、高齢者は筋力も落ちやがて寝たきりになってしまうことがあります。かかとへの刺激はそれほど強い必要はなく、散歩を続ければ骨が丈夫になることにつながるでしょう。
散歩の楽しみ方
健康を意識
散歩は20~30分間が健康効果を得られる最適な時間です。いつもは電車やバスで移動する距離を歩いてみるとよいでしょう。ウォーキングやジョギングと違い、距離を気にすることなく歩いているうちに30分経っているくらいで十分かもしれません。
自然を感じる
自然にふれるとストレス解消に役立つことが研究によって報告されています。実際、緑の多いところへ行くと気分がよくなることをご存知ではないでしょうか?新緑の時期に太陽の光を浴びながら歩くことはとても気持ちがよいものです。都心に住んでいても自然を感じることができる場所は多くあるので、その場所まで散歩をしてみてはいかがでしょうか?
発見をする
散歩はいつも同じコースを歩く必要はありません。時には通ったことのない道を歩いてもよいのです。道のつながり方がわかったり、行ってみたい店が見つかったり、いつもと見る景色が違ったりと色々な発見ができるかもしれません。
頭をすっきりさせる
日々、人は考え事をしています。自分のこと、家族のこと、家のこと、仕事のこと、友人のこと、健康のこと、過去のこと、未来のことなど、考えることが多く頭も疲れていることでしょう。そのようなときは、何も考えず散歩をすることをお勧めします。
家族や友人と会話する
一人での散歩ももちろんよいのですが、いつもは忙しい家族や友人と散歩をしながら会話をしてみてはいかがでしょうか?日頃は忙しくて時間をとって話せないことでも、一緒に歩くことで話す時間ができます。また、面と向かって話すより、隣で同じ方向を見て話す方が話しやすいこともあるでしょう。散歩の気持ちよさを共感すれば、お互いの気持ちを尊重できるかもしれません。
まとめ
散歩は気負わずに始めることができ、特に必要なものもなくお金もかかりません。歩いているうちに気持ちがよくなったり、楽しくなったりすれば、散歩が楽しみになり習慣になるのではないでしょうか?毎日の習慣になるように、自分が楽しく続けられる散歩の方法を見つけてみましょう。