シロアリ駆除の費用相場と仕組みを解説！

シロアリを完全に駆除するのは専門業者でなければ難しいとされています。なぜなら、シロアリは通常、土や木の中に生息しており、市販の殺虫剤などを使って部分的に処理しても、根絶することができないからです。さらに、薬剤が人体に影響を及ぼさないかも心配です。シロアリによる被害は季節に関係なく1～2年で大きく広がるため、早めに専門業者に依頼することをおすすめします。

シロアリ駆除の料金相場は、地域や業者、被害の規模や建物の構造などによって異なりますが、以下に一般的な料金の目安を示します。

シロアリ駆除の料金相場

予防処置
- 新築や改築時の予防処置: 平米あたり約1,000円～3,000円
- 既存建物の予防処置: 平米あたり約2,000円～4,000円
駆除処置
- 部分的な駆除（小規模な被害）: 約5万円～10万円
- 広範囲の駆除（中規模な被害）: 約10万円～30万円
- 大規模な駆除（全体的な被害）: 約30万円～100万円以上

駆除方法による料金の違い

薬剤処理
- 床下や壁内の薬剤散布: 平米あたり約2,000円～5,000円
- 薬剤注入（建物の外周や構造材）: 平米あたり約3,000円～6,000円
ベイト工法
- ベイトステーション（毒エサを設置した箱）の設置と管理: 初期費用として約10万円～20万円、その後の定期点検・管理費用として年額約5万円～10万円

その他の費用

調査費用: 無料の業者もありますが、約1万円～3万円かかる場合もあります。
再発防止のための定期点検: 年額約1万円～5万円

シロアリ被害の兆候

床がきしんだり、ドアが開けにくくなる 引き戸やドア、雨戸などがスムーズに動かなくなった場合、シロアリが発生している可能性があります。床を歩くときにきしむ音がしたり、足元がふかふかする感覚があれば、腐朽が進行しているかもしれません。放置すると、家の基礎部分にも被害が及び、建物の構造が弱くなります。
柱や壁を叩くと空洞音が聞こえる 柱や壁を叩いて「ポコン」という空洞音がする場合、見た目では分からなくても、シロアリが内部で侵食を進めている可能性があります。ひどい場合は、押しただけで凹むこともあります。
玄関の木部が変色している シロアリ被害が起こりやすい場所の一つに玄関があります。特に玄関の框（かまち）はシロアリにとって格好のエサとなります。急に框が変色していると感じた場合、シロアリ被害を疑ってみてください。
風呂場の木部が変色している 湿気の多い風呂場周辺もシロアリ被害が発生しやすい場所です。柱や床などの木部が変色している場合は注意が必要です。特に、ユニットバスよりも在来工法の風呂場のほうがシロアリの発生リスクが高いです。
羽アリが集団で飛んでいる 4月から9月頃は、シロアリが新しい巣をつくるために群飛行動をする季節です。着陸した場所で新しい巣を形成するため、室内や庭で羽アリを見かけた場合は危険信号です。近所でシロアリ駆除を行った家がある場合、そこから逃げてきたシロアリが新しい巣をつくる可能性もあります。家が新しいからと安心せず、注意が必要です。

注意点

複数の業者から見積もりを取る: 同じ条件であっても業者によって料金が異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
保証内容を確認する: 駆除後の再発に対する保証期間や内容を確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
口コミや評判をチェックする: 実際にサービスを利用した人の口コミや評判を調べ、信頼性やサービスの質を確認しましょう。

シロアリ調査・診断を無料で行ってくれる業者は多く存在します。シロアリの兆候を少しでも感じたら、まずは業者に相談し、必要に応じて建物に適した予防・駆除工事を依頼するのが最善です。シロアリ被害を早期に防ぐことは、建物の耐震性や耐久性を維持することにも繋がります。知識や経験豊富な業者にしっかりと調査してもらい、大切な住まいを長持ちさせましょう。