2024年、植毛の費用相場とは？

植毛とは？
植毛とは、薄毛の気になる部分の頭皮に毛を植え込む方法のことです。増毛や育毛とは違い、医療行為のため専門の医療機関で手術を受ける必要があります。植毛は、合成繊維で作られた人工毛を植え込む「人工毛植毛」と、自分の髪を移植する「自毛植毛」の2種類に分けられます。

人工毛植毛のメリット・デメリット
ポリエステルやナイロンといった合成繊維でできた人工毛を、植毛針という専門器具を用いて頭皮に埋め込む方法です。人工毛を使うため毛の本数や長さを自由に決められ、施術直後になりたい髪型になれることがメリットです。

身体にとって異物を埋め込むため、拒絶反応や炎症、感染症などの副作用を引き起こす可能性もあります。
注意点としては、人工毛は抜けると新しく生えることがないため、定期的なメンテナンスが必要です。

自毛植毛のメリット・デメリット
自分の髪の毛を薄毛部分に移植する方法です。自毛植毛は、自分自身の髪で移植するため身体の拒絶反応などが起こりにくいとされます。男性ホルモンの影響を受けにくいとされる後頭部などの毛髪を頭皮ごと切り取り、細かく株分けしてから移植することで増毛をします。

自毛植毛のメリットは、移植部分で髪が生えて、伸び、抜けるというサイクルを繰り返すために、髪の定着後は定期的なメンテナンスが不要であるところ。デメリットには以下の点が挙げられます。

• 手術後、発毛の効果を感じるまで約半年から1年と時間がかかる場合がある
• 保険適用外の医療処置のため、費用が高額になる場合がある
• 手術の方法によっては今の髪を手術時に短髪にする必要がある
• 頭皮に傷痕が薄く残る場合もあり、手術直後は安静が必要
• そして移植に使うための髪の量に限度があるため、広範囲のカバーが難しい場合がある

植毛の相場
植毛は、自分の髪で気になる部分をカバーできる魅力的な治療法ですが、高額な費用がかかります

植毛の種類や範囲によって費用は変動しますが、基本治療費の平均は159,444円ほどです。主要な9クリニックの基本治療費を比較すると、基本治療費は20~30万円程度でした。基本治療費がかからないクリニックもあります。事後経過を確認するために、手術後に数度の通院が必要な場合もあります。

植毛に不安がある方は増毛がおすすめ
植毛は移植した髪が定着すればメンテナンスが不要になる可能性もあるため、日々が快適になるでしょう。

医療技術の発達で気付かれにくくなったものの、頭皮に傷が残るなどの不安やハードルがまだ高いなと感じている方は、まずは増毛から始めてみるという選択肢もあります。増毛は人工の髪を結びつけたり、人工毛が植え付けられた特殊シートを頭皮に貼り付けたりすることで、髪をすぐに増やす方法です。植毛より安く手軽に始められるため、増毛も合わせて検討してみてはいかがでしょうか。