初めてでも大丈夫!保険について知ろう|保険の種類や共済との違いも解説

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保険

保険が初めての方にも分かりやすく!

「保険」と一言で言いますが、自動車保険、生命保険などさまざま種類があります。そもそも「保険」とはどういうものなのかご存知でしょうか。今回はどうしても分かりにくいと感じてしまう「保険」を分かりやすく、また貯蓄や共済との違いなどを交えて解説していきます。

保険とは

保険

保険とは将来起こり得る危険や病気、予測されるさまざまな出来事に対して備える制度のことです。制度では予測される事故発生の確立にあった一定の保険料を、加入者が公平に分担することになっています。これは相互扶助の考えからできた仕組みで、万が一の出来事に皆で経済的に備える目的があります。

病気やケガはもちろんですが、天災に遭ってしまうと、経済負担や精神的・肉体的な負担も大きくなりますよね。危険に対して、いざという場合に経済的に困らないよう事前に備えることが重要となってきます。

保険の役割

保険にはどのような役割があるのでしょうか。

保険の機能は大まかに見て2つあります。

  • 経済的保障機能
  • 金融機能

経済的保障機能

保険契約者が保険事故に遭った時に保険金が支払われる機能のことです。この機能により、保険契約者を経済的に保障することができます。

金融機能

保険の機能は上記の経済的保障機能がメインの機能です。保険契約者から集められた保険料はさまざまな形で運用されています。生命保険の場合、長い期間にわたり資金を運用することとなり、金融機能も忘れてはいけない機能となります。

その他の機能

  • 所得保障機能・・・保険金により生活に必要な資金が保障される
  • 資金節約機能・・・少額の保険料で多額の保険料を保障する
  • 信用補完機能・・・保険金の受取人を銀行にして、保険を担保にして融資を受けることができる
  • 被害者救済機能・・加害者が保険に加入していた場合、被害者が保険金により救済される

このように保険にはいろいろな機能があります。保険金、と聞くと支払い保証だけに目が行きがちですが、保険は社会的な機能もあることも覚えておきましょう。

保険の種類

保険にはさまざまな分類方法があります。

運営による種類分け

  • 公保険
  • 私保険

公保険

「公保険」とは、国や地方公共団体などが運営している保険です。強制的に加入すべき保険とされ、公共政策を実現するために設けられています。公保険は以下の2つの種類があります。

社会保険

社会保険は、社会政策・社会福祉として行われます。

社会保険の例:

  • 国民健康保険
  • 雇用保険
  • 国民年金
  • 船員保険

社会保険の目的は「国民生活を安定させる」ということです。会社勤めの場合、公保険の保険協は給与天引きとなる場合が多く、給与明細で保険料を確認することができます。

加入が義務付けられていて、脱退することはできません。

産業保険

産業保険は、経済政策として行われます。

産業保険の例:

  • 輸出保険
  • 農業保険
  • 漁船保険
  • 漁業保険

産業保険の目的は、「日本の産業を安定させること」です。民間の保険会社では引き受け不可能な、膨大な損害額の保険事故に対する保険です。

私保険

「私保険」とは、民間の会社が販売している保険のことです。加入は任意で行い、保険のプランや金額も自由に選択することができます。私保険は、個人に目的を実現するために設けられている保険です。私保険の種類は以下の3つに分類することができます。

第1分野

生命保険:人の生死に対して保険金が支払われます

生命保険の例:
  • 終身保険
  • 個人年金保険
  • 養老保険
  • 定期保険
第2分野

損害保険:偶然事故による損害に対して保険金が支払われます

損害保険の例:
  • 火災保険
  • 自動車保険
  • 賠償責任保険
  • 海上保険
第3分野

生命保険と損害保険の間に位置する保険です。生命保険株式会社と損害保険会社の両社で取り扱いが可能な保険となっています。

第三分野の例:

  • 医療保険
  • 傷害保険
  • がん保険
  • 介護保険
  • 疾病保険

貯蓄との違い

保険と貯蓄は似ており、貯蓄があれば保険に入らなくて良いのでは?と考えている方もいるのではないでしょうか。

保険と貯蓄

  • 保険:契約成立時から、予測しない出来事や万が一の場合に、保険金額を受け取ることができます。
  • 貯蓄:金融機関に金銭を預け、予想しない出来事・予想できる出来事と両社に備える方法です。

保険・貯蓄のメリットとデメリット

保険と貯蓄、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。

保険 貯蓄
メリット
  • 必要な金額を用意するための準備が保険加入時に完了
  • 1か月あたりの支払金額は少ない
  • 貯蓄したお金は自由にいつでも利用可能
  • お金の使用目的も自由
デメリット
  • 掛け捨ての場合保険料は戻らない
  • 支払った保険料は自由に引き出すことは不可能
  • 目標貯金額に達するまで時間がかかる
  • 全額補償できるとは限らない

このように、保険、貯蓄共にメリットとデメリットがあります。自分のライフスタイルに合ったお金の使い方を考えましょう。保険は保険料の金額だけで、多くの保険金を受け取ることができます。

共済との違い

保険と共済の機能はほぼ同じですが、細かく見ていくと異なる点があります。

共済とは

一定の団体内で、その団体を構成している仲間同士の相互扶助制度のことです。

共済に加入する場合、一定の掛け金を支払うことで、事故などが発生したときに一定の給付を受け取ることが可能です。

特徴比較

保険 共済
  • 誰でも加入OK
  • 保険業法により生命保険・損害保険の兼業は禁止
  • 保険業法により、保険事業ができる企業形態は株式会社と相互会社に限定
  • 「保険」という言葉を利用可能
  • 加入者は必要なプランを自分で選ぶことができる
  • 一生涯の保障に対応
  • 加入者は特定の職場・地域に限定
  • 1つの共済団体で生命保険・損害保険の兼業が可能
  • 「保険」という言葉は利用禁止
  • 掛け金が一律でお手頃
  • パッケージ商品なので保障(補償)の設定自由度が低い
  • 保障金額が少ない
保険

保険、貯蓄、共済、それぞれ比較して選ぼう

まとめ

「保険」について詳しく見てきました。保険の機能や役割は私たちの生活とは切っても切れないものです。

万が一の怪我や病気は誰にでも起こり得ることですが「もしもの場合を保障する十分すぎる貯蓄がある」という方は少ないと思います。万が一の備えである保険、自分のライフスタイルに合わせて貯蓄とのバランスを考え加入を検討してみてはいかがでしょうか。